第一朗読
ローマ4・20-25
アブラハムは信仰によって強められ、神を賛美しました。
使徒パウロのローマの教会への手紙
皆さん、アブラハムは4・20不信仰に陥って神の約束を疑うようなことはなく、むしろ信仰によって強められ、神を賛美しました。21神は約束したことを実現させる力も、お持ちの方だと、確信していたのです。22だからまた、それが彼の義と認められたわけです。23しかし、「それが彼の義と認められた」という言葉は、アブラハムのためだけに記されているのでなく、24わたしたちのためにも記されているのです。わたしたちの主イエスを死者の中から復活させた方を信じれば、わたしたちも義と認められます。25イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです。
答唱詩編
詩編105・8b+9+10a、42+43
わたしの心は神のうちに喜び、その救いに喜びおどる。
詩編105
105・8b幾世代にも果てしなく及ぶこの約束は、
9アブラハムと結ばれたもの、
10aイサクにされた誓い、
ヤコブに定められたおきて。
42神はしもべアブラハムの約束を
心に留めておられた。
43神は民を喜びのうちに導き出された、
選ばれた神の叫びのうちに。
福音朗読
ルカ12・13-21
アレルヤ、アレルヤ。心の貧しい人は幸い。天の国はその人のもの。アレルヤ、アレルヤ。
ルカによる福音
そのとき、群衆の一人がイエスに言った。12・13「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」14イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」15そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」16それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。17金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、18やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、19こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』20しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。21自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」